可部の町の中心部根谷川沿いにそびえている円錐形の美しい山が高松山である。
この高松山の山頂近くにある高松神社の祭典は、毎年旧暦三月九日の夜執り行われているが、この社は火災除けの神様、いわゆる火の神様といわれ、祭礼の夜の献灯行事は京都の大文字と共に、全国でも珍しい行事として古くから親しまれている。
この大の字点火の由緒と起源は非常に古く、京都東山如意ヶ獄のものを真似写したともいわれているが、はっきりしない。数々の伝説と共に、廃れる事なく今日まで続けられているもので、春の夜の天空にぽっかりと浮かぶ「大の字の光」は遠く広島市中心部から見る事もでき、美しく、しかも人々を神秘の境に誘い入れるものがある。
この行事を維持する為、地元では「高松神社大文字保存会」を結成してその保存に努めておられる。
当法人も、地元に密着し、地元に愛される施設を目指して、この名を冠したものである。